伝えたいなって思うことを書いてみた

本や映画やYouTubeから学んだ大切なことだったり、外で知り得たいい情報を発信していきます。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 佐藤航陽

f:id:hitoshing1983:20190404221659j:image

 

最近お金の価値が下がってきているような感覚はないだろうか?

 

今、経済は資本主義から価値主義に変わりつつある。

 

価値とは3つに分類される。

 

儲かるかどうかの有用性としての価値

 

感情にポジティブな影響を及ぼす内面的な価値

 

社会の持続性を高めるような社会的な価値

 

 

「資本主義」は儲かるかどうか有用性の価値だけを重視してきたのに対し

 

「価値主義」は有用的な価値だけでなく、内面的と社会的な価値も

 

同様に重視する仕組みである。

 

 

お金はもともとは物々交換の不便さを解消する為に

 

価値を運ぶツールであった。

 

しかし、やがてお金を使ってお金自体を増やすことが

 

目的となり、私達が普段お金を使う消費経済(実態経済)とは

 

大きく規模の違う資産経済(金融経済)によって膨大に増えていった結果

 

相対的にお金の価値が下がってしまっている。

 

 

 

またテクノロジーの進化により、ブロックチェーンという仕組みを

 

使って通貨を発行して、経済の仕組みをつくれるようになった為

 

お金自体のコモディティ化も進んでいる。

 

 

最近の若い人達の働く目的が、お金の為というよりも、やりがいなどに

 

シフトしてきているのはこれらの理由からでもある。

 

 

これまでの「資本主義」が考える価値と世の中の人が考える価値に

 

大きな溝が生じているのである。

 

 

お金が価値を媒介する唯一の手段であったという独占は

 

終わり、価値を保存していくものはお金に限らなくなったという

 

ことである。

 

 

そんなお金の価値が下がっている中

 

これからの個人の働き方、会社の事業の進め方、そしてこれからの生き方は

 

どうしていけばよいか?

 

以下大事なところ抜粋する⇊

 

個人の働き方

 

他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探す。

 

「お金」の為ではなく、「価値」をあげる為に働く。

 

自分の価値を最大化し、いろんな方法、好きなタイミングで価値を交換する。

 

 

会社の事業について

 

これからの時代は本当に価値のあるサービスを提供しない限りは

利益を出しにくい。

 

価値と利益がイコールで結びつく時代になるからである。

 

社会的に価値のある取り組みは利益を出しやすく、利潤のみを

徹底的に追及する事業は受け入れない

 

営利と非営利、政治と経済の境界線も曖昧になっていく。

 

 

 

これからの生き方について

 

「空想は知識よりも重要である。知識には限界がある。想像力は

 世界を包み込む。大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な

 好奇心を失ってはならない。」 byアインシュタイン

 

必要なことは「好奇心」と「想像力」を絶やさないこと。

 

私達の周囲を覆っている常識や概念は、全ての人間の「想像力」の

産物に過ぎず、それは次の時代の人々によって上書きされていく

発展途上のものに過ぎない。

 

人間は年を経るごとに多くの思い込みや偏見が溜まっていき

、社会のしがらみに縛られていくうちにありのままに物事を

見て自由に想像するということが難しくなっている。

 

 

経済に関することだけでなく、個人としての生き方についても

学ぶことができる本でした。

 

私にとって難解でしたが、すごく勉強になりました。

皆さんも是非読んでみてください!